戦前から知られていた放射能による健康被害

今年は「プルトニウムは食べられる」「笑っていれば放射能が逃げていく」など、御用学者のセンセイ方らのトンデモ学説が世を惑わす風評被害を引き起こしたとして話題となりました。


しかし、そんな原子力村(政官財学報の複合体)による安全神話が幅を利かせているのは日本ぐらいのもので、実は放射能の危険性は戦前から知られていました。


放射能について、冷戦期に核ミサイルの応酬が懸念された米ソの国民意識が高いのは当然ですが、被爆国の日本が原爆の熱線や爆風の脅威ばかりを教えられてきたのは教育やマスコミの恣意的偏向でしょう。


一体、御用学者のセンセイ方は何を勉強してこられたのでしょうか……。


戦前に指摘された放射能による人体への影響は、原爆症チェルノブイリ事故による低線量被曝・湾岸戦争症候群などの健康被害に酷似しています。



http://www10.plala.or.jp/shosuzki/edit/ippnw/du.htm
劣化ウラン弾:その人体への影響

これまで6フッ化ウランは非分裂性であり,人体に影響はないとされて来ました.


ケンタッキー州パドゥカに,ウラン235の製造工場である合衆国エネルギー省の研究施設(Paducah Gaseous Diffusion Plant)があります.そこで製造にかかわる職員のあいだに呼吸器疾患が多発していることが,以前から報告されていました。米政府は,これまで長いこと,ウラン精練の副産物が人体に与える影響を否定してきました.しかし2000年1月29日,彼らはついに,その人体への影響を認める発表を行ないました.これにより,製造にかかわる従業員のあいだに白血病、ホジキン病、前立腺ガン、腎臓ガン、肝臓ガン、唾腺ガン、肺ガンの罹患率が有意に高いことが明らかになりました.


今回の発表は,ウラン製造過程における主要な副産物である6ふっ化ウランが,健康や環境に対して悪影響を与えていることを裏付けるものです.そのことは,6ふっ化ウランから作られるDUが,同じように人体に影響を与える危険性があることを裏付けています.

実は,このことはすでにマンハッタン計画の時代から知られていたことなのです.第二次大戦中に,原爆開発のために組織されたのがマンハッタン委員会でした.この委員会に動員された高名な科学者たちのなかには、「ウランは大気及び土壌の汚染剤として利用出来る」ことを示唆したものもいました.


1943年10月30日の委員会メモランダムによれば,この日,「S-1実施委員会」という委員会のなかの小委員会から,マンハッタン計画の責任者グローブス将軍あてに,一通の手紙が送られました.その手紙は「放射性物質の兵器としての利用」と題されていました.そこには、「ウランの吸引によって,数時間から数日のうちに気管支に炎症が発生する」と報告されていました.


これはまさに,湾岸戦争症候群と同じです.湾岸戦争中の「砂漠の嵐」作戦において,敵の戦車を破壊するために,大量の劣化ウランが用いられました.戦闘終了後に現地を制圧した米軍兵士は,DUを吸引し,まったく同様の症状を呈しました.


手紙は続きます.「(ウランから放射された)ベータ線は,汚染された水、食糧、空気により消化器官に入り込む.空気から吸引されたものは鼻や咽喉頭、気管支の粘膜などに付着し、次に飲み込まれる。その効果は気管支におけるのと同様な局所的な炎症である。胃、盲腸、直腸では,摂取されたものが,どこよりも長期にわたって残留する.このため消化器系統の臓器が最も深刻な影響を受ける。放射線被爆による一般的症状を示すことなく、消化器官に致死性の潰瘍、穿孔が発生することも考えられる」


このように,劣化ウランを吸引または摂食した人が、下痢などの激しい発作に襲われることが報告されています。かつて1943年に小委員会報告で予見された健康障害のほとんどは、「砂漠の嵐」作戦で劣化ウラン被爆を受けた兵士において観察されているのです.


軍は劣化ウラン汚染の危険性の存在を1943年以来ずっと知っていたのです.「劣化ウラン・低放射性物質の危険への対処」という米軍の公式文書があります.ここには「食物及び水は,汚染によって消費に適さないものとなる」とはっきり書いてあります. 軍は43年の小委員会報告をしっかりと認識していたことになります.


事実,劣化ウラン弾が配備されたときから,「劣化ウラン弾のヨーロッパでの使用は許可しない」,「実戦以外では使用しない」ことになっていたそうです.しかし現実にはヨーロッパ(ユーゴ)でも使用されましたし,ビエケスや鳥島では,実戦ではなく演習も行なわれました.

たしかに,さまざまな健康障害が劣化ウラン被爆によって生じたか否かを立証するのは困難です.それを口実にして,米軍や米政府はこれまで責任を回避して来ました.劣化ウランを吸ったり,口にしたり,傷口から吸収した人達に対して,合衆国の高官はその責任を否定し、治療を遅らせてきました.このように、劣化ウラン被爆の責任は不明確になってしまうことが多かったのです.


とはいえ、「次のような疾患や症候では,DUとの関連を認めうる」という証拠が,今日までに蓄積してきています.反応性気道障害,神経障害、腎臓結石、発疹、視力の低下、夜盲、歯齦傷害、悪性リンパ腫白血病、その他のガン、神経的・精神的障害、精液へのウランの混入、性的機能不全、消化吸収異常、子供の発育障害などがそれです.さらに恐ろしいことに,被爆の影響は,劣化ウランによる汚染が完全に除去された後も10年,20年,一生継続します.

http://nueq.exblog.jp/16532149/
爪から高濃度のウランを検出!

東京四谷の辻クリニック(辻直樹院長)が都内在住者の爪を、ドイツの検査機関に依頼して分析したところ、患者の爪からウランが検出されたことがわかった。
ここ1ヶ月でウランの体内値が高い人が続出しているのだという。

また、福島在住者からは、特にセシウムストロンチウム、ウラン、水銀などで、更に高い数値が出て、検査用紙のグラフを振り切った例もあったという。