先に説明を果たす責任は、異例の捜査手法を使った検察側にある

昨日の時事の報道、『確かに、政界や専門家の間にも、特捜部が今回、規正法違反(虚偽記載)でこれほど厳しい措置を取ったことを疑問視する声はある』に続いて、今日の朝日の社説でも『国会開会直前というタイミングで現職議員を含む小沢氏の側近3人を逮捕した検察の手法は確かに異例だ。検察当局にも国民への説明責任がある』と書かれています。


記者クラブ側のマスゴミは、検察の批判をするとリークが得られなくなるので検察批判をしないものですが、全体の論調を小沢批判にしつつも検察の手法を疑問視する内容も含めるというのは、それこそ異例なことです。


記者クラブ側で検察の説明責任を書いたのは、間接的に外国人のジェラルド・カーティスの論評を載せたぐらいです。



また、石川議員の逮捕について、検察は逮捕当日の夜に記者会見を行いましたが、『東京地検特捜部の佐久間達哉部長は十五日夜記者会見し、「緊急性」という言葉を強調しつつも、逮捕理由の詳細な説明を避けた。小沢一郎民主党幹事長側の土地購入に使われた四億円の原資についても一切答えなかった』というものでした。


しかもこの会見では、マスゴミは何故かビデオ撮影もカメラ撮影も許されないという報道機関としては屈辱的な扱いをされながら、その点には触れていません。
この十五日夜の会見で、記者の「自殺の危険性があったということか」という質問に、検察が「否定はしない」と答えただけで、「自殺の危険性」という文字がマスゴミに踊ることになりました。


仮に小沢が記者会見に「ビデオもカメラもシャットアウト」だとか条件をつけた上で詳細な説明を避ければ、マスゴミが小沢を叩きまくるのは確実で、マスゴミは明らかに検察や旧体制(アンシャン・レジーム)寄りです。
マスゴミは、自分たちの報道が異様に偏向しているという事実を絶対に報道することはありませんから、ネットで真実を広めていくしかありません。


http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2010011602000055.html


検察が『逮捕理由の詳細な説明を避けた』ということで、石川議員の逮捕は国会開会前の身柄確保ありきだったことになります。
証拠隠滅の恐れとも言われていますが、では何のための強制捜査だったのでしょう。
そして国会議員という公人が、どこに逃げるというのでしょう。


「国会が開会すると不逮捕特権があるから急げ」というのでは、『このような不逮捕特権があるのは、官憲による不当な逮捕、勾留によって議員活動が制限されるのを防止するためである』という不逮捕特権の主旨を踏みにじる行為です。
この「官憲」を国とするならば、まさに昨年話題となった国策捜査です。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%8D%E9%80%AE%E6%8D%95%E7%89%B9%E6%A8%A9
『このような不逮捕特権があるのは、官憲による不当な逮捕、勾留によって議員活動が制限されるのを防止するためである。また、例えばある法案に賛成(反対)する議員を何か理由をつけて逮捕、勾留させ表決に参加させないことで賛成(反対)投票の絶対数を意図的に少なくするという、適切な民主主義が反映されない表決を防止する目的もある』『大日本帝国憲法下でも上記のような国会議員の不逮捕特権(議会開会中の議員の逮捕には特別な勅令を要した)はあったが、内乱罪外患罪は現行犯でなくても議院の許可や特別な勅令がなくても逮捕が可能であった』



昨年も今年も、異例な捜査手法が続いてるのはまさに異様な異常事態でして、先に手を出し続けている検察側にまず説明責任があるのは当然です。
マスゴミは、小沢よりも検察側の説明責任を追及するべきではないでしょうか。


(文中敬称略)