税金の無駄遣いで国営マンガ喫茶を作るのが保守なのか〜本当に熱心な支持者であれば日の丸を加工したりないはず〜


このところ、麻生のウリが「保守」になったのか、保守という言葉を連発しております。
当ブログでは保守・革新・アカなどは冷戦期に恣意的に用いられまくった言葉のひとつとして挙げていますが、本日はこちらも少しその昔のカテゴリの土俵に乗ってみましょう。


麻生の「民主本部には国旗飾ってあるのか」に続く、日の丸関連発言第二弾、「民主党の党旗、日の丸を切り刻み作成」が出てきました。
これは17日時点で既に報道されていたものですが、詳細が不明だったので当ブログでは記事にしていなかったものです。


http://www.asahi.com/politics/update/0818/SEB200908180007.html
>皆吉氏の後援会によると、当日、熱心な支持者が手作りのこの党旗を会場に持参し、後援会関係者に手渡した。受け取った側は日の丸を加工したものとは気づかず、ステージに取り付けてしまったという。



問題は、この「熱心な支持者」が本当に民主の熱心な支持者なのかという点です。
本当に熱心な支持者ならば、日の丸を加工したりして党旗を作ったりはせずに、業者に依頼するとか、時間がなければパソコンで拡大して印刷するとか色々あるでしょう。


全責任は、この「熱心な支持者」にあるのですが、麻生は民主の組織ぐるみであるかのように演説しまくっています。
もう少しこの件の詳細が分かれば、ひょっとするとひょっとするかも知れないのに…。


あと、麻生は「日の丸を切り刻み作成」とか言っていますが、切り刻んではボロボロになって旗として使い物になりません。
あたかも外国で日の丸を燃やしたりしているイメージを元に喋っているようでもありますが、写真を見る限り、ちょっと加工した感じですね。


それにしましても、保守だ保守だと掲示板の管理人のようなことを言っている割には、国営マンガ喫茶などと揶揄される『アニメやマンガ、ゲームの「殿堂」』なんかは、明らかに保守層の反発必至の政策ではないでしょうか。



年金の運用で無駄な巨大施設が作られたことを思わせる、保守なら迷わず猛反対するような愚策だと思います。
こんな政策を出しておいて保守を自認するとは、矛盾もいいところです。


矛盾と言いますと、麻生は小泉改革との決別も語っていますが、それは4年前のマニフェストの否定です。
そもそも、「郵政民営化に反対だった」とカミングアウトして、全国民をズッコケさせた人ですから、マニフェストについてもその程度の認識なのかも知れませんが、政策を変えるなら政権交代でいいのです。
また与党内でたらい回しにされては、国民も大迷惑です。


さて、小泉はアメリカの共和党政権のように市場原理主義の権化のような人物でして、そちらの方が「保守」です。
アメリカはリーマンショックに始まる金融危機により、政府による金融機関への資本注入やGM国有化に追い込まれましたが、この経済政策は社会主義国から「そら見たことか」と絶賛されております。(この件については、それらの国との外交関係がよくなったという、意外な功績をもたらしました)


それと全く同じ政策を、例えば日本長期信用銀行公的資金を注入したり、国有化したのはどの政党だったでしょうか。


他ならぬ、政党Jですよ。


政党Jは小泉改革で保守になりましたが、それ以前の「社会主義国から「そら見たことか」と絶賛されるような政策を取るような」政党Jに戻す、と言っているのが麻生の演説です。


保守だ保守だと言いながら、実態は真っ赤なウソです。
保守層のみなさんは、こんないい加減な麻生の演説にだまされないようにしてください。


改めて記しておきますが、本日は当ブログも昔のカテゴリの土俵に乗ってみました。

(文中敬称略)