民主が前向きな取り調べの可視化に追い風〜菅家さん取り調べ録音テープ存在〜


足利事件で冤罪の被害者である菅家利和さんについて、足利事件とは別の二つの幼女殺害事件の取り調べテープが存在することが明らかとなりました。


取り調べの可視化を云々する以前に、取り調べる側が有利だと思えば、ちゃっかり録音している模様です。
これはいただけません。


今回のテープは、足利事件とは別の案件について、取り調べ側が、菅家さんの発言を疑い、矛盾や嘘があるのではないかと検証するために録音されたものです。
これでは、警察や検察が恣意的に録音するしないを決めることができることになってしまいます。


幸い、菅家さんの話に整合性があったのか、足利事件とは異なり、この「別の二つの幼女殺害事件」は起訴されておりません。
このことからも、取り調べ可視化の法制化は有効であると言えるでしょう。


取り調べの可視化に前向きではない現政権与党の政府では、菅家さんのような不幸な例を生み出し続ける恐れが非常に高いと言わざるを得ません。


菅家さんもこの録音テープの存在を歓迎しており、証拠テープの開示を求めておりますが、最高検は起訴された足利事件ではないことから開示の必要なしとしております。


しかし、無罪の人物が17年間も刑務所に服役するという非常に痛ましい、想像を絶する被害者である菅家さんの求めには、私たちには計り知れない重いものがあるのではないでしょうか。
少なくとも、人の子であるならば、その心の痛みが分かってよさそうなものです。