政権与党の財源問題を財政赤字カウンタで計測

今回の解散・総選挙は、「任期満了選挙」などとよく言われます。
任期満了から逆算して選挙の日程を決めると、ちょうど8月末頃になるというものです。


8月初旬の投開票に与党内で批判が強かった為に8月末まで延ばしたという背景があったとは言え、選挙までの期間を精一杯使ってしまったことから、何とも間延びした選挙戦となってしまいました。


8月の選挙は季節的に暑いことや、盂蘭盆があることから避けてきた経緯があるそうで、前回の8月総選挙は百年以上前になります。
今回の解散から現在までにも、夏休み・異常気象・原爆の日・逃亡タレント騒動・高校野球など様々な行事や事態が目白押しでして、今後も盆休みや終戦記念日など、有権者がこれまでの政権与党の不手際をコロリと忘れてしまうのではないかと思えるような日が続きます。


福田の政権放り投げに始まり、漢字が読めない、寝言会見、度重なる失言、進まぬ公務員改革に呆れて政党Jから飛び出した渡辺、ブレまくる発言、決断力のなさへの懸念、宮崎県知事担ぎ騒動、麻生降ろし騒ぎなどで支持を失ってきた政権与党ですが、それ以前にも、安倍の所信表明演説翌日の政権放り投げ、相次ぐ事務所費問題、骨抜きにされた道路公団民営化、刺客を立てられた議員の相次ぐ政党J復党、小泉改革の弊害、郵政民営化で営業をやめる郵便局が出る公約違反、「公約を守らなくても大したことではない」小泉発言、小泉だけでなく福田もやっていた「公約が実現不可能でも公約違反に当たらない」発言、国民がみんなズッコケた「実は郵政民営化に賛成ではなかった」という麻生カミングアウト発言、消えた年金宙に浮いた年金・消された年金・横領された年金・無駄な巨大施設に化けた年金、まだまだ挙げればキリがないほどの失態が続いて続いて続きまくって、支持率低下を招いたわけです。


その支持率低下は有権者によるこれまでの政権の評価でして、この夏にコロリと忘れてしまってよいものでは決してありません。
これからのマニフェストだけで争われる選挙では決してありません。


また、政党Jが民主を財源問題で批判するのは、政権与党の失政をごまかし、スリカエるためではないかとすら思えます。
何故なら、政権与党の政策に財源がなかったからこそ、政府の借金が膨大なものになったからです。


民主は風頼みと言われてきましたが、今回ばかりは有権者の脳裏に政権与党の体たらくが刻み込まれているのではないでしょうか。



http://www.kh-web.org/fin/
『リアルタイム財政赤字カウンター 9』より。


上の画像が本日午後10時16分、下の画像が1分後の17分のものです。
その1分間で、借入金、政府短期証券を含む「日本全体の債務残高」は1500万円も増えてしまいました。
政府の借金の問題はよく耳にしますが、これこそ政権与党の政策に財源がない何よりの証拠です。



(文中敬称略)