「東電発表の通り4号機保管燃料で臨界が起きていなければ、3号機爆発はチェルノブイリ以上」ガンダーセン博士


建屋上部が木っ端微塵に吹き飛んだ3号機よりも、何故かボロボロになった4号機について。


厚さ2mもある壁や鉄筋コンクリートの柱がグニャグニャになる程の破壊の原因は、やはり核燃料ではないでしょうか。


↓当ブログの関連記事。発熱体の位置がプール下ではなく、DSピットである可能性もある。

地震後早期に4号機燃料プール底抜けか
http://d.hatena.ne.jp/shuusuto_koukaZERO/20110820/1313844749


ニューヨークタイムズに掲載されたグラフ。4号機火災時に最高値を示しています】

http://www.nytimes.com/interactive/2011/03/16/world/asia/20110316-japan-quake-radiation.html


【上記のものとほぼ同じ別のグラフ】

http://www.anlyznews.com/2011/03/4.html
福島第一原発4号機の火災の深刻さが分かるグラフ


【「国民へのメッセージ」が発せられた程の4号機の火災】

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/110315/plc11031511160022-n1.htm
菅首相「4号機で火災発生し、放射能濃度かなり高い」
2011.3.15 11:16


 菅直人首相は、15日午前11時すぎから官邸で「国民へのメッセージ」を発表し、東京電力福島第1原子力発電所について「4号機で火災が発生し、周囲に漏洩している放射能の濃度がかなり高くなっている。今後さらなる放射性物質の漏洩の危険が高まった」と述べた。


【「4号機で臨界が起きていない」とする東電の説に従えば、3号機爆発はチェルノブイリ以上】

http://junebloke.blog.fc2.com/blog-entry-6.html
福島原発 #4号機 プール保管核燃料再臨界していた! ガンダーセン氏 4/18

2)4号機の格納プールの保管燃料:


4/15に東京電力は、プールの水を測りました。これほど小さな1立方の水から250ベクレルのヨウ素を確認したと報告しています。ヨウ素は、核分裂の時に発生します。私は、核燃料保管プールからヨウ素が発見されたことは“核分裂反応が起こっていた”ことを示すと信じます。そのヨウ素は4号機から来たのではありません。なぜなら、4号機は5か月前から停止していたからです。つまり、この事故後の核分裂反応は、事故の結果として起ったからです。(保管燃料棒が、自己再臨界している可能性がある。)


東京電力は、私の発言を予期して、"いや、そのようなことは起こっていない。"と、 “ヨウ素は、1、2、3号機の爆発で空から落ちてきたもので、つまりヨウ素堆積です。”と発言しました。


東電の発言の通り言いましょう。今、これくらいの小さな立方体の水に250ベクレルのヨウ素が入っています。しかし、事故が起こったのは32日前です。その半減期は8日間です。今は、250ベクレルとして、8日前は500ベクレル、さらに8日前(16日前)は1000ベクレル、またさらに8日前(24日前)は2000ベクレルです。この小さな立方体の水に爆発が起こった時に、2000ベクレルのヨウ素が落ちて入ったと言うのです。


この小さな立方体は1cm X 1cm x 1 cmです。


立方体としますと、100 x 100 x 100倍の小さな立方体で、100万個の1cm3(立方体)になります。


つまり、2000 ベクレル X 10万倍すると、2000メガ・ベクレル/m3(立方体)になります。


このプールが、この最後の問題の一つです。プールは、15メートルの深さです。


ですから、この立方体を15倍の高さにして計算してみてください。


つまり、2000メガ・ベクレル x 15倍で3万メガ・ベクレルになります。


東電が言うには、そのヨウ素の総てが上から降ってきたのです。それは1平方メートルです。その意味は、ヨウ素堆積量が、3万メガ・ベクレルだったのです。


それは、チェルノブイリ事故時の数値を超えるものです。


もし、我々が東電の発言を借りれば、“チェルノブイリ・レベルの他の原子炉の放射能放出が原因で、ヨウ素が4号機に降ったのです。”


あと二つ問題があります。


私には、ヨウ素はガスですので、空に舞ったガスがどのように4号機の格納プールに落ちて水に溶けたのかよくわかりません。千ある中の一つの要因かも知れませんね。


最後の問題です。東電の言うようにヨウ素が空から降ってきたとして、最初に1号機が水素爆発、次に3号機、三番目に2号機が爆発、その三つの爆発の間には4号機には原子炉立屋がありました。


ヨウ素堆積物が、1,2,3号機の爆発の結果として、燃料保管プールに落ちて溶けるのはとても想像できないのです。


東電が、“チェルノブイリ・レベルの放射能放出量に増えてきている”と言っています。ですから、4号機のヨウ素は1、2、3号機のものかもしれません。もしくは、私は、“4号機格納プールの燃料は自己再臨界の連鎖反応をしていたのだ”と言っているのです。


【使用済燃料プールが埋めこまれている場所が、すでに爆発で破壊されてしまっている】

http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65784723.html
小出裕章が4号機倒壊を心配 「(倒壊すれば)250キロというようなところも、膨大な汚染を受ける」1_9(2)


小出「はい。そして、4号機というあの建物はですね、水素爆発でやはり吹き飛んでいるのですけれども。」


水野「はい」


小出「4号機の場合の水素爆発は、非常に変わった形で起きていまして…」


水野「おん」


小出「え……1号機も3号機もオペレーションフロアーと私が、私たちが呼ぶ、最上階の部分で爆発が起きて」


水野「ええ」


小出「はい。いわゆるまあ体育館のようなどん長の部分が吹き飛んでいる、のですが」


水野「はい」


平野「ふむ」


小出「4号機だけはそうではないのです。そのどん長の部分も吹き飛んでいるし、さらにその下の、1階、さらにまたもっと下のもう1階分ぐらいのところの建屋が爆発で吹き飛んでいる、のです。実はだからそこに使用済燃料プールが埋めこまれている場所というところが、すでに爆発で破壊されてしまっているわけで。え……いつ、使用済燃料プールが崩壊してしまうかがわからないという、そういう状態が3月15日でしたでしょうか」


水野「ええ」


小出「4号機の爆発以降ずうっと続いている、のです」


【100km沖合いで放射能の危険性から空母を停め、1号機や3号機爆発でも入らなかった米軍も、何故か4号機だけは消火作業】

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103150203.html
福島第一原発4号機火災、鎮火か 消火作業に米軍

2011年3月15日12時7分


 東京電力は、火災が発生している福島第一原発の4号機の消火作業に米軍が従事していると発表した。鎮火したもよう。


【ピットに保管燃料などの危険物を入れていた可能性も。あの東電ならやりかねない】

http://www.47news.jp/CN/201106/CN2011061901000328.html
4号機建屋機器から強い放射線か 水位低下、遮蔽されず


 福島第1原発4号機のピットの水位が下がった状況


 東京電力福島第1原発4号機の原子炉建屋上部にあり、機器を水に漬けて保管している「ピット」という場所の水位が低下、水による放射線遮蔽効果がなくなり、露出した機器から強い放射線が出ている可能性が高いことが19日、分かった。


 4号機は地震発生時に定期検査中だったが、地震津波で冷却機能が失われ、使用済み燃料プールの水が燃料の熱で蒸発して水位が低下。プールにつながるピットの水位も低下したとみられる。


 東電は「4号機の建屋周辺の放射線量は特に高くなく、外部への影響はない」とするが、今後、この付近で作業する場合に備えて水位を上げるため、19日から水の注入を始めた。



【遮蔽・開閉ができるピット、そして燃料貯蔵プール】

http://digital.asahi.com/articles/TKY201203070856.html
4号機、工事ミスに救われた 震災時の福島第一原発



【15日に検出されていた中性子。4号機の火災前です】

http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103160271.html
福島第一原発正門付近、15日にも中性子線検出

2011年3月16日16時12分


 東京電力は16日、福島第一原発の正門付近で15日にも中性子線が検出されたことを明らかにした。モニタリングカーによる計測で、15日午前1時30分と同40分にそれぞれ、1時間当たり0.02マイクロシーベルト、0.01マイクロシーベルト中性子線を検出したという。


 中性子線は同原発3号機が水素爆発を起こした後の14日にも検出され、再び検出できないレベルになっていた。


 中性子線は核分裂が起きた時に出てくるが、検出の原因は不明。

(3/22 資料の追加)


19日の記事に追記します。


4号機は先日、燃料ラックの僅か一部分と、原子炉内部の画像とされるものが東電より公表されました。


ですが、東電によれば「事故当時点検中で火災でも臨界は起きなかった」はずの内部の一部を一年も経って公開、しかもこの一年間、夜中にライトを点けながら何やらコソコソと作業しまくって片付けた後のものを今さら出されても、全くの眉唾物です。


【燃料プールとは対極の位置にあるDSプールの図解】

http://blogs.yahoo.co.jp/semidalion/46051958.html


【火災で生じた穴は、燃料プール側とDSプール側、それぞれ反対方向の二箇所にあります】

http://www.cryptome.org/nppw-series.htm


【DSプール側の穴】


【燃料プール側の穴】


【DSプール側は、壁が内部から膨らんでいます】