2008年には海保の大ウソにより日台戦争寸前になっていた〜大本営発表では報道されない中台過熱の裏

郵便不正・村木被害者冤罪事件で、証拠捏造検事が逮捕されたようです。


この人物、小沢騒動にも呼び出されて操作に捜査に関わるほどの「エース検事」だったそうで、開いた口がふさがりません。


これでは戦前の特高です。
村木被害者も、「こういうことが起こるなら、本当に何を頼りにしていいかわからない」と語っています。


小沢騒動関連の検察審査会はこの件を考慮しなければなりませんし、仮に起訴されても村木被害者のように結果的に小沢が完全無罪だった場合、マスゴミは責任を持って小沢に詫び、名誉と評判と支持率を回復させる必要があります。


ところで、尖閣諸島での漁船衝突問題が話題となっていますが、中国の過剰にも見える反応には、2008年の海保による責任逃れの大ウソにも原因があります。


そして、その戦争にもなりかけた重大な失態について、マスゴミが報道しない(大本営発表よろしく、日本に非はないと国民が勘違いしている)ことが問題をこじらせる理由のひとつなのです。


以下の引用は重要な客観的事実なので、マスゴミが報道しなくとも知っておくべきです。


http://www.aera-net.jp/magazine/soul/100831_001885.html
海保のヘリ墜落/隠蔽体質変わらず2年前にも大失態

 8月18日、香川県多度津町沖で海上保安庁のヘリコプターが送電線に触れて墜落した事故では、当日そのヘリが体験航海中の司法修習生のために展示飛行を行っていたことを第6管区海上保安本部(広島)が隠して記者発表したことが問題となり、同庁は広報体制の見直しを迫られている。だが実は2008年にはこの事故とは比較にならない程重大な広報ミス事件が起きていた。

 同年6月10日、尖閣諸島付近で巡視船「こしき」(1360トン)が台湾の遊漁船「聯合(リェンハー)号」(30トン)と衝突、沈没させた際、第11管区海上保安本部(那覇)は「こしきは聯合号の右後方から迫ったが、同船はジグザグに走り、右に急旋回したため衝突」と発表、当時の冬柴国土交通相も記者会見で正当性を強調した。ところが釣り客の一人がビデオ撮影をしていて、直進する聯合号に「こしき」が右から突っ込んだ状況が台湾で放送されたため、台湾メディアは「意図的衝突」と報道した。

 台湾立法院では劉兆玄(リウチャオシュワン)行政院長(首相、当時)が「一戦を惜しまず」と答弁、台湾海軍は最大の基隆級駆逐艦(9570トン)に出動準備を命じた。台湾の軍事記者達は日、台の海、空戦力比較を論じて、戦争熱を煽った。15日になって第11管区海上保安本部長が巡視船の過失を認めて遺憾の意を表明し、台北にある日本の交流協会の総務部長が船長宅を訪れて賠償の意向を示したため、台湾は軍艦の出動を取りやめた。当初から陳謝していればこんな騒ぎにはならなかっただろう。

 私は08年6月30日号の本欄でこの事件を報じ「正直は最良の策」と説いたが、海上保安庁ではこの失態の教訓が生かされず、またも愚劣、無意味な隠蔽が行われていたことに暗然とせざるをえない。


(文中敬称略)