前回の衆院選でさえ、国民投票的には郵政民営化反対が多かった

選挙結果と言えば、前回の衆院選で、小泉は「郵政民営化に賛成か反対か、国民投票だ」と大見得を切りました。
その結果、与党は躍進したのですが、国民投票的には郵政民営化反対が多かったのです。


「そんな馬鹿な」と思う方もおられると思いますが、小選挙区制度は死票が多くなる選挙制度でして、民意が反映されにくいという特徴があります。


さて、これは多くの方が指摘していますし、私自身も前回の選挙確定結果が出てすぐに計算しましたが、「郵政民営化に賛成か反対かの国民投票」として見た場合、野党の得票の合計の方が過半数を上回っていました。
郵政民営化に反対という結果が出ていたのです。
与党が躍進したのは、まさに小選挙区マジックです。過半数の支持すら得ていなかったのですから…。


現在、負の遺産を多く残している小泉改革ですが、争点を郵政民営化のみにしたわけですから、国民投票的な見方は置いておくにしても、少なくとも郵政民営化を果たした時点で解散すべきだったのではないでしょうか。


(文中敬称略)